アイアンのアドレスの基本|正しい構え方と重心のポイント

アドレスをしている男性 初心者・基礎系

「スイングが安定しない」ならアドレスから見直そう!

こんにちは、ゴルフ初心者代表のパブロです!

前回の記事で「ゴルフの第一歩はグリップから!」だとお伝えしましたが、実はグリップってアドレスの一部なんです。

正直、私も最初はアドレスのことなんてなにも考えていなかったです。でも、グリップを見直したときと同じように、アドレスを意識し始めた途端、スイングがガラッと変わったんです。

「アドレスがスイングの8割を決める」って言葉、聞いたことありますか?

私はコースデビュー前、打ちっぱなしでとにかく球数をこなしていました。でもまったく安定せず、「自分には才能がないのかも…」と落ち込んだことも。

そんなとき出会ったのがこの言葉:

「正しい動きは、正しい構えからしか生まれない」

それまでアドレスは“ただの準備”だと思っていたんですが、実はアドレス=最初のスイングであり、スイング全体の“設計図”のようなものだったんです。

アドレスが整えば、スイングも自然と整う。
グリップを見直し、アドレスを見直しただけで、まっすぐ飛ぶ感覚がつかめてきました。

この記事では、前回の「ゴルフの第一歩はグリップから!」に続き、アイアンの正しいアドレスの取り方をわかりやすく解説していきます。

読めばきっと、「あれ?最近ミス減ったかも?」って感じてもらえるはずです!

ゴルフのアドレスの図解

正しいアドレスの作り方

それでは、具体的にどう構えればいいのか?

結論、「基本+微調整」がベスト!
まず、私がボクシングをやっている経験から押さえてもらいたいことがひとつあります。それは、どのスポーツにも基本の構えはありますが「この型じゃないとダメだ」ということはないということです。プロ野球を見ていてもバッティングフォームってバラバラですよね。その理由をお伝えします。

なぜ基本があるのに構えが「人によって違ってくる」のか?

1. 体格・骨格の違い

身長、腕の長さ、脚の長さ、胴の長さ、肩幅…人によって体の「パーツの比率」はバラバラです。
例えば、同じ「肩幅のスタンス」でも、脚の長さが違えば重心の感じ方が変わります。
基本の構えは「平均値」なので、全員にピッタリ合うわけではないんです。

2. 筋力や柔軟性の違い

股関節の柔らかさや、背筋の強さによって、無理なく取れる姿勢が異なります。
前傾がきつくなると背中が丸まってしまう人もいれば、深く前傾しても軸がブレない人もいます。
→ 自分の身体の「可動域」や「安定できるポジション」を理解することが大切です。

3. 競技歴やクセ・経験値

初心者と経験者では体の使い方が違います。
初心者は「型にハマる」ことがまず大事ですが、経験者は「自分に合った構え」を徐々にカスタマイズしています。

4. プレーの目的やスタイルの違い

例えばゴルフでは、飛距離重視か、方向性重視かによっても構えは変わります。
スイングタイプ(アップライトかフラットか)でも、最適なアドレスは変化します。

つまり、「基本」はスタート地点。そこから自分に合う形を探す

「基本=型」と「個人差=アレンジ」は両立します。
基本を正確に理解して、そこから自分の体と相談しながら微調整していくのがベストです。
まずは基本の型をお伝えします。
以下の5つのポイントを押さえるだけで、かなり安定感が出ます。

アドレスの基本の型5ステップ

【1】スタンス幅とボールの位置を決める

まず、クラブヘッドをボールの後ろにセットしてから、足の位置を決めます。

  • 7番アイアンなら肩幅くらいに開く
  • ボール位置は左胸の前あたり
  • クラブが短くなるほど、ボールを少し右にずらす
  • 足の向きはまっすぐ(やや開いてもOK)

スタンス幅を広くすると飛距離が出やすくなるが、安定性が落ちる逆にスタンス幅を狭くすると飛距離が落ちるが安定性が増す

ポイント:いきなり構えに入らず、「足の位置」から決めると安定します。

アイアンの番手ごとのスタンス幅とボール位置

番手スタンス幅(目安)ボールの位置(目安)
5番・6番肩幅よりやや広め左足かかと寄り(センターよりやや左)
7番・8番肩幅くらい両足の真ん中(スタンス中央)
9番・PW肩幅より少し狭めセンターよりやや右寄り
AW・SW肩幅より狭く右足寄り(センターより右)

ポイント解説:

  • ロングアイアン(5・6番)はクラブが長いため、少し広めのスタンスで安定感を出し、ボールはやや左寄りに置いて打ちやすくします。
  • ミドルアイアン(7・8番)は基本の基礎番手。スタンスは肩幅、ボールは中央が基準です。
  • ショートアイアン(9・PW)やウェッジ系は、スピンやコントロール重視なので、スタンスを狭めに、ボールは右寄りに置くとダウンブローで打ちやすくなります。

※あくまで「基本の目安」です。体格・スイングタイプによって微調整しましょう。

【2】手の位置とグリップ

  • 左腕とシャフトが一本になるイメージ
  • クラブのシャフトが左足内側を指すくらいが目安
  • お腹とグリップエンドの間は拳1つ分くらい

【3】前傾姿勢の角度

  • 腰から折って前傾し、背筋はまっすぐ
  • 猫背や反り腰はNG
  • 前傾角度は30~45度

【4】重心の位置

  • 両足の土踏まずあたりに体重
  • かかとやつま先に偏るとバランスが崩れる

【5】膝を軽く曲げる

ガチガチに曲げすぎず、ほんの少しだけ膝を緩める
膝を使いすぎると上体がブレやすくなります。

この基本の型をまずマスターしてから自分に合った型を見つけましょう。
基本の型を作る際は必ず自分なりのローテーションを作り行いましょうそれは、ローテーションを取り入れるといつも同じ型を作りやすくなるからです。スコアの安定しない人の多くがいつも同じアドレスを作れていないことが原因と言われています。

自分に合ったアドレスに調整する3ステップ

【ステップ①】まずは「基本のアドレス」を忠実に再現

  • スタンス幅:番手に応じて(肩幅ベース)
  • ボール位置:7番なら中央、PWならやや右寄り
  • 前傾姿勢:腰から折る、背筋はまっすぐ
  • グリップ:左足太ももの前あたり

→ 最初は「教科書どおり」を意識してOK!

【ステップ②】違和感・ミスの傾向を記録す

  • ボールがいつも右に出る(プッシュ)
  • 体が窮屈、クラブが振りにくい
  • トップしやすい/ダフる etc.

→ 体に合っていないポイントが隠れてる!

【ステップ③】以下のポイントを調整してみる

各ポイントと合わせ方、調整の効果と目的をまとめました。

調整ポイント合わせ方の目安調整の目的・効果
スタンス幅肩幅±1足ぶん広げると安定性↑、狭めるとスイングしやすさ↑
ボール位置中央〜左足寄り右に寄せるとダウンブロー、左に寄せると高弾道
グリップ位置少し前or近め前すぎ→突っ込む/近すぎ→詰まるのを防ぐ
前傾の深さ鏡や動画で確認深すぎると力みやすい、浅すぎると手打ちになる
手と体の距離拳1〜1.5個ぶん腕の通り道を確保するための空間づくり

私の身体的特徴とアドレスを紹介します

参考までに私の身体的特徴と7番アイアンのアドレスを紹介します。

項目内容
身長170cm
体重62kg
体型、柔軟性細ガッチリ、バリ硬
足の長さかなり短足
腕の長さ少し長め
項目内容
ボール位置ボール半分右(スライス防止)
スタンス肩幅より小さい(方向性を意識しているから)
グリップの位置基本と同じ
前傾角度約30度
重心母指球(ボクシングの影響、しっくりくる)
基本と同じ

修正方法

  • スマホで正面・横から動画を撮る
  • スイング後の打球の傾向を見る(曲がり・高さ・方向)
  • 「気持ちよく振れる」かを重視する

よくあるNGアドレスとその修正法

ここでは微調整に失敗しないためによくあるNGパターンをいくつか挙げておきます。

NGパターンNGパターンで発生するミス修正ポイント
足が広すぎる体が回転がしづらくなる肩幅まで絞る
前傾が浅いトップ・ダフリが起きやすいしっかり腰から曲げる
体からグリップが遠いインパクト時に力が伝わりずらい手元を体に近づける
重心がかかと、つま先に寄りすぎダフる土踏まずへ

このパターンに注意することで自分に合ったアドレスを見つけられるはずです。


まとめ|アドレスは“打つ前のスイング”!

アドレスを見直すことで、アイアンの精度は劇的に変わります。
私自身も、構えが整っただけで「ミスの確率」がグンと減りました。

ぜひ今日から、自分のアドレスを動画や鏡で確認してみてください。
次回は、「バックスイング」編です。スムーズなテークバックのコツを一緒に見ていきましょう!


>>次の記事はこちら

[アイアンのバックスイングについてかたります。]

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